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数えずの井戸 単行本 – 2010/1/25
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- 本の長さ771ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2010/1/25
- ISBN-104120040909
- ISBN-13978-4120040900
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2010/1/25)
- 発売日 : 2010/1/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 771ページ
- ISBN-10 : 4120040909
- ISBN-13 : 978-4120040900
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,007,782位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 259,972位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1963年生まれ。北海道小樽市出身。
日本推理作家協会 監事。世界妖怪協会・お化け友の会 代表代行。
1994年「姑獲鳥の夏」で衝撃的なデビューを飾る。1996年「魍魎の匣」で第49回日本推理作家協会賞長編部門、1997年「嗤う伊右衛門」で第25回泉鏡花賞、2003年「覘き小平次」で第16回山本周五郎賞、2004年「後巷説百物語」で第130回直木賞を受賞。2011年 「西巷説百物語」で第24回柴田錬三郎賞受賞。2016年 遠野文化賞受賞。2019年 埼玉文化賞受賞。2022年 「遠巷説百物語」で第56回吉川英治文学賞受賞。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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怪談でなければ,『皿屋敷』を想起させるタイトルを掲げる本書は何を主題にしているのか?一つには『皿屋敷』がどのようにして発祥したかの,一つの見解を提示していると思われる.それは冒頭の章である「序」と,最終章の「数えずの井戸」が示しているように感じた.
しかしながら,おそらくそれは本作品の主題ではない.皿屋敷を「借りて」京極夏彦先生が描きたかったのは,この世に生を受けた我々が受ける四苦八苦の一つである「求不得苦」(求めるものを得ることができない苦)と,この世の真理である「諸行無常」(あらゆる物事は永遠に存在するものではなく常に変化すること)ではないだろうか.
『嗤う伊右衛門』とは全く違う世界観と面白さを提示してもらった感がある.人生の糧になった気がする.
一気に読みました。
きっとまた定期的に読み返すでしょう。
物事のとらえ方は京極さんらしく面白く、ただ内容自体にそれほど惹かれず。
全編通して鬱々とした雰囲気が漂う良作です。
視点はころころとかわるので登場人物それぞれの心内を見ることができるのですが、皆様色々問題ある方々だなあと思いつつもどこかで共感してしまう。
人が普段決して表に出さない、けれど誰かしら抱えている心の闇が描かれておりました。
前二作よりも盛り上がりに欠け、主要人物は難解な性格で理解に苦しむ所もあるけれど、それでも面白いです。
ストーリーを楽しむより、作品に流れるどんよりとした空気を楽しむ方が良いかもしれません。
静かな所でひとり、ゆっくりと文章を噛み締めながら雰囲気にどっぷり浸って頂きたい。
(個人的には、お馴染みの彼等に再会出来たことがとても嬉しかった…笑)
相変わらずの分厚さに購入を躊躇されている方がいらっしゃいましたらば、迷わず購入することをお勧めします。
京極先生がお好きな方ならば、間違いなくお気に召されるかと思います。
(絶賛しておきながら★を減らしたのは分厚さのせいです笑。もう少し文字が小さくても良いので、頁数を減らして頂きたかった。
内容は何の問題もありません)
文庫本化をずっと楽しみにしていたので、
待望!の文庫本化です。
前2作と同様に、某有名怪談をベースに、
章ごとに登場人物を一人ずつ描きながら、
後半に一気に集約させていく手法で描かれています。
それぞれの個性を大切にしたうえで、
それぞれが抱える病的な部分を重ねていくストーリーは
相変わらずスリリングですね。
結末は知っていても、
そこでどんなアレンジがあるか、
どうつなげていくのか、
本当に毎回ドキドキします。
このシリーズ、全体のトーンは美しくも登場人物の鬱々とした内面が語られるのが読み進めるのに少し辛いところがあるのですが、今回は構成に趣向が凝らされておりこの分厚い本を一気に読ませてくれました。面白かった。
各章でそれぞれの登場人物がその時々の内面を語りつつ物語が進んでいく構成で、重くなる寸前でテンポよく読ませていく工夫がなされている。
巷説シリーズで見られる書き出しの統一とページの装丁の妙もあり、これらが合わさって静かな印象の語り口にリズムを与えている。この「本」そのものの隅々までそういった仕掛けが施されている感じ。文庫本になるとどうなるのか見てみたいものです。
おなじみの巷説のメンバーも登場しこの時代の世界がどう広がっていくのかも楽しみなところ。
先に偏執的性癖と書いたが、主膳の狂気性を除けば、人間なら誰しも多少なりとは持ち得る性向である。その人間模様を木目細かいエピソードの丹念な積み重ねと細い糸を紡ぐ様な宿縁の因果とによって次第に破綻への予感を高めて行く手法が鮮やか。オドロオドロしい描写が一切ない簡潔な文体も常にも増して印象的(頁の最終行を文の最後と合せる作法はいつも通り)。更に、そのエピソード中で、虚無(空)、全体と個、世界の内と外、時間に伴い変り得るものと変わらないもの、そして勿論、皿、井戸、数のイメージを増幅させて行く手法がこれまた巧み。お菊の「この世はあるがままで全部」という言葉が本作のテーマを象徴している様に映った。その意味で、何事に付け充足感を覚える事のない(それ故に無為無欲の)播磨を主人公格に据えている意味が頷ける気がした。
「妖怪は人の心の中に棲み、人の心が怪異を産み出す」との作者の信条が従来以上に明確に打ち出された作品という印象を受けた。上述の通り、人間心理の綾を抉ると共に、"怪談"の成立過程を平明に解説した作品とも言え、京極ワールド全開の快作と言って良いのではないか。余談だが、本作は改行が非常に多く、頁内の空白部分が多い。これが、「何か満たされない」という本作のテーマを意識したものならば、そこまでやるかという感じだが、同時に凄いとも思った。